2025年5月28日、1か月ぶりに有明四季劇場へ。 目的はただひとつ、北村優さんのスカーを観に行くこと! 約1か月ぶりの再登板となったこの日、再び彼のスカーに出会えた喜びとともに、印象的だった3つのポイントを中心に感想をまとめました。
キャスト情報

プリンシパルキャスト
ラフィキ:青山 弥生
ムファサ:白倉 一成
ザズ:奥田 直樹
スカー:北村 優
ヤングシンバ:塩田 忠晴
ヤングナラ:中川 美桜
シェンジ:木内 志奈
バンザイ:池田 英治
エド:宮本 勝也
ティモン:近藤 亮一
プンバァ:荒木 勝
シンバ:山下 啓太
ナラ:池永 美穂
サラビ:恒川 愛
アンサンブル
👨🎤 男性アンサンブル
新井 克、寺尾 聡馬、柴原 颯京、秋山 一哉、安斎 恵太、黒川 輝、梅村 令悟、塩山 力、荒木 勇人、國川 雄理、日高 彬文、助定 亮、岩村 暁斗
👩🎤 女性アンサンブル
稲葉 愛弓、横田 菜乃、塩貝 まりあ、小山 百合恵、西浦 歩惟、末永 多恵、里見 桃子、梅澤 紗耶、稲葉 菜々、前澤 珠理、吉田 千那津、田川 光希
北村優さんスカー再登板|ますます磨きがかかった“怪しさと狂気”のバランス
1か月ぶりの北村スカー。正直、前回の登板でもかなり完成度の高い仕上がりだったのですが、さらに“進化”していて、やはり最初から最後まで釘付けすぎました。
まず全体的に落ち着きがあり、セリフや動きにも余裕を感じました。間の取り方が絶妙で、言葉ひとつひとつがより意味深く、スカーの腹黒さや計算高さがじわっと伝わってくる感じ。ゆっくりと毒をまわすようなセリフ回しにゾクゾクしました。一方で、キレたときのヒステリックさはさらにパワーアップ。テンションが上がると、自分の世界に酔いしれるような芝居になっていて、「これこれ!この北村スカーだよ…!」と心の中で何度もうなずいていました。
特にムファサを崖から落とすあたりのテンションの振れ幅がすごい。落ち着いていたと思ったら、次の瞬間には爆発。とにかく観ていて飽きない。さらに印象的だったのが、「準備しろ」のラストで笑いながらはけていくシーン。完全に自分の勝利を確信して自己陶酔に浸るような演技で、観ているこちらも「うわぁスカーだ…!」と背筋がぞくっとするような余韻を残してくれました。
北村スカーは、悪役でありながら妙に人間臭くて、どこか色気もあって、怖いけどずっと目で追ってしまう。今回も、そんな“クセになる悪役”をたっぷり堪能できました。
青山弥生さんラフィキに感激|やっぱり本物はすごかった!
そしてこの日はもうひとつ、個人的にテンション爆上がりだったポイントが…そう、青山弥生さんラフィキ!青山ラフィキ観るの何年ぶり??高校生の時に観た以来かも。。。
実際に登場したその瞬間、やっぱりオーラがすごかったです。とにかく歌がうますぎる。(語彙力)もはやCD音源なのでは?というほどの安定感と表現力で、歌声がすーっと心にしみこんでくる感覚。音程もブレないし、声の通りも完璧。歌っているというより“語っている”ような感覚もあり、セリフから歌への流れが本当に自然で沁みた…
それに、所作がとにかく美しい。ラフィキというスピリチュアルで力強い存在にぴったりで、どの場面でも佇まいが凛としていて、本当に素敵でした。四季の歴史をつくってきた方の演技を、いまこのタイミングで観られたことにただただ感謝。
奥田直樹さんザズ初見|“しっかり者ザズ”の新しい魅力!
この日のザズは奥田直樹さん。直近で観たライオンキングでは井上さんのザズが多かったので、久しぶりに違う俳優さんのザズでした。奥田直樹さんのザズは初めまして。最初は「井上ザズじゃない!」という違和感が正直あったのですが、それもすぐに払拭されました。奥田ザズ、めちゃくちゃ良かったです…!
井上さんが演じるザズは、とぼけた感じや愛嬌が魅力的なのですが、奥田さんのザズは対照的にしっかり者。真面目で忠誠心が強くて、まさに“王の右腕”という印象でした。言葉のひとつひとつが丁寧で、所作もきちっとしていて、信頼感のあるザズ。子どもっぽい場面よりも、大人としての立場を意識した演技が多めで、よりリアルな王国の一員という感じがしました。
同じ役でも演じる人によってここまで印象が変わるんだなと改めて実感。作品の奥行きとキャストの層の厚さを感じられる、嬉しい新発見でした!
濃密すぎる2時間半|進化と熱量が詰まった『ライオンキング』観劇まとめ
約1か月ぶりの『ライオンキング』は、新しい出会いと、再会の喜びがつまった特別な夜になりました。
北村スカーの進化、青山ラフィキの奇跡的な歌声、奥田ザズという新しい魅力。
さらに今回、6枠に黒川 輝さんが出演されていたのも個人的に嬉しいポイントでした。これまでティモンとして観ることが多かったので、また違った立場で舞台を支える黒川さんの姿がとても新鮮で、しかもめちゃくちゃ熱かったです。
またすぐにでも観に行きたくなるような、濃密な2時間半でした。



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