【劇団四季】飯田達郎さん プロフィール&出演作品まとめ|ビースト×カジモド×新たなファントム

劇団四季俳優

ビーストでの情熱的な表現、カジモドでの魂を揺さぶる演技——その渋く深みのある声の魅力に多くの観客が引き込まれてきました。さらに、2025年9月開幕予定の『オペラ座の怪人』福岡公演では、飯田さんが新たにファントム役の稽古をしていることが判明し、注目が集まっています。この記事では、キャリアの軸になる代表作と共に、その魅力を存分に紹介します。

プロフィールと経歴

名前:飯田 達郎(いいだ たつろう)

入団前は地元の福井でADを行っていた経験があるそうです。『ライオンキング』を観劇したことをきっかけにミュージカル俳優を志し、2008年に劇団四季研究所へ入所。『ジーザス・クライスト=スーパースター』司祭役で初舞台を踏み、のちにペテロ、ヘロデ王も演じています。
『オペラ座の怪人』ラウル・シャニュイ子爵、『サウンド・オブ・ミュージック』ロルフ、『桃次郎の冒険』桃三郎、『キャッツ』ラム・タム・タガー、スキンブルシャンクス、『リトルマーメイド』エリック、『ノートルダムの鐘』カジモド、『美女と野獣』ビーストなど、とにかく多彩な役柄で活躍。
また、『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』『劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバー コンサート~アンマスクド~』などのショー作品にも多数出演してい
ます

主な出演作品一覧

・ジーザス・クライスト=スーパースター 司祭/ペテロ/ヘロデ王
・オペラ座の怪人 ラウル・シャニュイ子爵
・サウンド・オブ・ミュージック ロルフ
・桃次郎の冒険 桃三郎
・キャッツ ラム・タム・タガー/スキンブルシャンクス
・リトルマーメイド エリック
・ノートルダムの鐘 カジモド
・美女と野獣 ビースト
・劇団四季ソング&ダンス The Spirit
・60 感謝の花束
・劇団四季 FESTIVAL! 扉の向こうへ
・ソング&ダンス 65
・劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~
・劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバー コンサート~アンマスクド~

飯田達郎さんが演じた代表キャラクター&見どころ解説

「美女と野獣」ビースト役|内なる闇と救いを宿した魂

飯田達郎さんのビーストは、表面の猛々しさとは裏腹に、心の奥底に自ら剣を突きつけるような深い苦悩を抱えた“闇を抱える王子”として描かれます。初登場の印象は、「本当に人間との接し方を忘れてしまった、まるで赤ちゃんのよう」。言葉や仕草がぎこちなく、距離感の取り方も不器用で、その一つひとつが哀しみを帯びています。

だからこそ、ベルとの出会いが物語を動かす大きな転機となります。彼女との交流を通じて、少しずつ人間らしさを取り戻し、感情の表現や人との関わり方が自然になっていく。その成長過程が丁寧に描かれ、観客はビーストの変化を親のような気持ちで見守ることになります。

中でも「愛せぬならば」は圧巻。低く重厚な声が劇場を震わせ、音の圧が心臓に直接響いてくるようです。怒りや悲しみ、自己嫌悪が幾重にも重なった歌声に、観客は息を呑みます。

呪いから解放されるラストでは、人として戻る喜びが全身から溢れ出し、華麗な王子姿と共に客席から大きな拍手と涙を誘います。猛々しさから柔らかさへの変化、その振れ幅こそが、“演じる喜び”と舞台俳優としての力量を鮮烈に伝える瞬間です。

「ノートルダムの鐘」カジモド役|純粋無垢な心で世界を見上げる

飯田達郎さんが演じるカジモドは、障害の程度が重めに描かれており、その姿からまず感じられるのは“純粋無垢な子ども”のような印象です。言葉の発し方や表情の作り方、体の動かし方まですべてが、世間を知らず、限られた世界の中で生きてきた人物のリアリティを帯びています。

そんなカジモドにとって、エスメラルダは単なる恋の対象ではありません。彼女は、初めて自分を拒絶せず、ありのままを受け入れてくれた存在。だからその想いは、女性としての愛情というよりも、“母のような存在”への深い感謝と執着に近いものとして表現されます。その視線や声色には、「どうかまた自分を見てほしい」という切実な願いが滲みます。

飯田さんは、その純粋さと不器用さを丁寧に積み重ねることで、観客に「この子を守りたい」と思わせるカジモド像を作り上げます。歌声は澄んでいて真っ直ぐ。特に高所から空を見上げる場面では、その一音一音が鐘楼の空気を震わせ、観客の胸を強く打ちます。

物語が進むにつれ、彼の世界は少しだけ広がりますが、その純粋な眼差しは最後まで変わらず、静かな余韻を残して幕を閉じます。飯田カジモドは、観る者の心の奥に、やさしさと痛みの両方をそっと置いていく存在です。

おわりに|新たな幕開けへ、深さと存在感をさらに深めて

飯田達郎さんは、ビーストやカジモドなどでの切ない悲哀を舞台に刻んできた実力派。そこにさらに、2025年9月開幕予定の『オペラ座の怪人』福岡公演でファントム役として挑むというニュースは、彼の表現者としての幅と深さを新たに照らすものです。今後どのように“闇の歌”を解放するのか——その稽古の先に見える姿を心待ちにしたいと思います。

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