2023年3月東京公演千秋楽!劇団四季「バケモノの子」はおもしろい?魅力解説

ミュージカル

2022年5月に開幕した劇団四季ミュージカル「バケモノの子」。大型のオリジナルミュージカルとして注目度の高かったこの作品ですが、2023年3月で東京公演が千秋楽を迎えます。そこで、まだ「バケモノの子」を観ていない方に、おすすめポイントをご紹介します。

「バケモノの子」って?

「バケモノの子」の原作は細田守監督が手掛けたアニメーション映画です。2015年に公開され、その年の日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。興行収入は58.5億円の大ヒットとなっています。

 

「バケモノの子」はどんな話?

バケモノが暮らす渋天街では、長老である宗師が引退を決め、跡目を決める戦いが9年後に迫っていた。みんなから慕われている猪王山と荒くれ者の熊徹が跡目の候補であるが、熊徹は跡目になるための弟子がいなかった。弟子を探しに人間界に降り立った熊徹は、一人の少年と出会う。その少年は父親は離婚しておらず、母親を交通事故で失い一人ぼっちだった。「強くなりたい」と願うその少年を、熊徹は弟子にすることに決める。

劇団四季の「バケモノの子」の魅力解説!

ここからは劇団四季の「バケモノの子」の魅力を解説します。千秋楽を間近に控え、最近ではYou tubeやインスタグラムの広告や電車広告などでも目にする機会が多い「バケモノの子」ですが、劇団四季が多く上演しているディズニー作品などに比べるとネームバリューも弱く、観劇を迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論、老若男女に胸を張っておすすめできるミュージカルです!私が観劇して感じた「バケモノの子」の魅力をネタバレなしでご紹介します。



魅力①メッセージ性の分かりやすさ

メッセージ性の強い作品はたくさんありますが、「バケモノの子」で語りかけるメッセージは主に2つ。1つ目は、「自分は何者か」というアイデンティティについての問いかけと、2つ目は、「誰しもが闇を抱えていて、誰かに支えられて生きている」ということ。

主人公の九太は、9歳まで人間界で暮らし、それからはバケモノの世界で生きていきます。人間として生まれて、バケモノに育てられた九太は大人になり、自分が何者なのか分からなくなり混乱します。「まわりと違う」ことを自分の個性として受け入れるまでの九太の葛藤は、多様性の時代に生きる私たちにも通じるものがあり、考えさせられる内容となっています。

また、九太と対照的に描かれている一郎彦は「まわりと違う」自分を受け入れることが出来ません。楓、という悩みを分かち合える友人に出会った九太と、1人で思い悩む一郎彦の対比により、「闇に飲み込まれそうになるのはみんな同じ。しかし、人は支えあうことで強くなれる」というメッセージを語りかけます。

魅力②オリジナル楽曲の素晴らしさ

日本で上演されるミュージカルの多くは、海外から輸入したものです。外国語を日本語に翻訳するため、中には不自然(聞きなれると全く気になりませんが…)な歌詞もしばしば。しかし、『バケモノの子』は劇団四季オリジナルミュージカルなので、楽曲ももちろん日本語で作られており、歌詞に込められたメッセージがストレートに伝わります。特に2幕で披露される「胸の中の剣」は、メロディ・歌詞ともに秀逸で、日本のオリジナルミュージカルの中でもトップクラスの名曲といっても過言ではないでしょう。

↑主人公熊徹を演じる伊藤潤一郎さん、田中彰孝さんと九太を演じる大鹿礼生さん、立崇なおとさんが歌い繋ぐ「胸の中の剣」

まとめ

劇団四季といえば多くのディズニー作品を上演していますが、ディズニー作品に比べるとオリジナル作品は集客力が弱いのか、客入りは厳しい状況となっています。しかし、老若男女問わずおすすめできるとても素晴らしい作品に仕上がっているので観劇を迷っている方は是非劇場を訪れてみてくださいね。

東京公演の千秋楽は3月21日!(残念ながら千秋楽公演は完売です…)

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ちなみに個人的には、まだアニメ版を観ていない方は是非観ずに観劇することをおすすめします!ストーリーと演出のどちらも楽しめて感動ひとしおですよ。

 

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