2022年12月に開幕した劇団四季ミュージカル「ノートルダムの鐘」京都公演。2023年5月には東京・浜松町にあるJR東日本四季劇場「秋」での公演も控え、今、劇団四季で公演されている演目の中でもホットな作品ですよね。今回は、そんな「ノートルダムの鐘」のキャラクターである「フィーバス」役の歴代キャストの方々をご紹介したいと思います!
「ノートルダムの鐘」とは?
「ノートルダムの鐘」とは、世界的文豪であるヴィクトル・ユゴーの小説「ノートルダム・ド・バリ」を原作とするミュージカル。1996年にディズニー映画化されたものをベースに、「アラジン」や「リトル・マーメイド」を手掛けたアラン・メンケンが作曲を担当しています。劇団四季で上演されているものは、ディズニー・シアトリカル・プロダクションが製作したもので、2014年にカリフォルニア州サンディエゴにあるラ・ホイヤ劇場で初演を迎えました。
「ノートルダムの鐘」あらすじ
「ノートルダムの鐘」の主人公はノートルダム大聖堂に暮らす青年カジモド。生まれながらに障がいを持っており、大聖堂から出たことがないため、外の暮らしに憧れている。大助祭であるフロローの弟の子だが、天然痘で亡くなってしまったため、フロローに育てられた。そんなカジモドが初めて大聖堂の外に出た日、美しいジプシー・エスメラルダと出会う。また、大聖堂警備隊として着任したばかりのフィーバスもエスメラルダと一目に恋に落ちる。また同時にフロローもエスメラルダの魅力に自分の感情を抑えることが出来なくなっていた。そして、エスメラルダが自分のものにならないことを悟ったフロローは、フィーバスにエスメラルダの逮捕を命令するのであった。
大聖堂警備隊長「フィーバス」役を演じているのは誰?
ここからは大聖堂警備隊長としてフロローの部下となったものの、エスメラルダと恋に落ち、職を捨ててエスメラルダを助けたフィーバスについて解説します!とにかくフィーバスはカッコいい!そのため、「ノートルダムの鐘」を観てフィーバス沼にハマってしまった方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、これまでにフィーバス役を演じた5名の俳優についてご紹介したいと思います。
1人目フィーバス:清水大星さん
清水さんは1987年生まれの劇団四季俳優。韓国出身で、2011年に劇団四季に入団されました。「ノートルダムの鐘」日本初演のフィーバス役を演じています。初演キャストということで、劇団四季版の「ノートルダムの鐘」のCDのフィーバスも清水大星さんです。
とても残念なことに、これまで日本でフィーバスを演じた5人の俳優さんのうち、清水さんだけ観られていません…ですが、プロモーションビデオやCDの清水フィーバスを聴くと、根は硬派な真面目なフィーバス、という印象を受けました。清水さんと言えば、「オペラ座の怪人」のファントムや、「美女と野獣」のビーストなど、荒々しく猛々しい印象が強かったのですが、フィーバスはそんな印象とは少し違いそうな気がします。(観てないので想像ですが…)
2020年の福岡公演を最後に、フィーバスとしての出演はなく、最近はビーストデビューしたばかりなので、当分フィーバスを演じることはなさそうですが、いつか舞台で清水フィーバスを観られる日が楽しみです!
劇団四季ミュージカル「ノートルダムの鐘」 オリジナル・サウンドトラック 東京初演キャスト カジモド役:飯田達郎 [ 劇団四季 ] 価格:2692円 |
↑こちらのCDでフィーバス役を演じているのは清水大星さんです
2人目フィーバス:佐久間仁さん
清水大星さんと同様に初演でフィーバスを演じたのは佐久間仁さん。佐久間仁さんは、1983年生まれの劇団四季俳優。韓国出身で、2009年に劇団四季のオーディションに合格しました。
初演キャストの清水さんは、最近「ノートルダムの鐘」への出演はありませんが、佐久間さんは2022年12月開幕の「ノートルダムの鐘」京都公演に出演中です。
佐久間さんのフィーバスはPTSDが1番強い印象。戦場で仲間を失った過去をものすごく悔やんでいて、ナンバー『息抜き』でのフラッシュバックでのお芝居がすごく観ていて辛くなります。表面上は軽い男のように振る舞っていますが、世の中への怒りを強く感じるフィーバスです。
フィーバス役は背の高い方が演じることが多いですが、その中でも、これまでに演じた5人の中では最も背が高く(なんと186cm)、エスメラルダとの身長差が大きいのも特徴。髪の毛は茶髪のゆるふわパーマです。
3人目フィーバス:光田健一さん
3人目のフィーバスは光田健一さん。光田さんは1984年生まれの韓国出身の俳優で、2010年に劇団四季に入団しています。
光田さんがフィーバスデビューをしたのは、2018年4月に開幕した『ノートルダムの鐘』横浜公演。私が光田さんをはじめて拝見したのは、2022年5月に開幕した横浜公演でしたが、おそらく登板予定ではなかったであろう光田さんは、コロナウイルスによる俳優の出演停止を受け、緊急で出演(2022年7月の1週間のみ)。直前まで『オペラ座の怪人』ラウルを演じていらっしゃったところを、1週間の稽古でフィーバス役を演じられました。(おそらく2019年1月の名古屋公演以来の出演だったので、3年半ぶりの出演…!)
光田さんのフィーバスは他のフィーバス役の方に比べてかなり優しい雰囲気をまとっています。『オペラ座の怪人』ラウル役でも”ロイヤル”と言われることの多い光田さんですが、フィーバス役でもどこか気品を感じる隊長でした。『息抜き』のナンバーでもどこか紳士的な雰囲気でした。
4人目のフィーバス:神永東吾さん
4人目のフィーバスは神永東吾さん。神永さんは1984年生まれの韓国出身の俳優です。2009年に来日し、同年10月に劇団四季のオーディションに合格しました。
神永さんがフィーバスデビューしたのは、2022年5月開幕の『ノートルダムの鐘』横浜公演。
黒髪、長髪のワイルドなビジュアルで佐久間さん、光田さんとは違った雰囲気。見た目は少し清水さんのフィーバスに似ているでしょうか。5人の中では、一番野性味にあふれるフィーバスで、ナルシスト度も高そう・・・笑 神永さんが横浜公演でフィーバスを演じた5週のうち、デビュー週とその翌週、ラスト週を拝見しましたが、回を追うごとに深みが増していました。
神永さんのフィーバスはすごく熱血で、最初から最後まで熱い!佐久間さんのような強いPTSD感はなく、『息抜き』では無理に過去を忘れようとしているというよりは、本当に今を楽しんでいる感じがします。そこからいっきにエスメラルダに恋に落ちて、フロローを裏切っていく様子は爽快です。
5人目のフィーバス:加藤迪さん
5人目のフィーバスは加藤迪さん。加藤さんは1987年生まれの俳優で、これまで『ノートルダムの鐘』が日本で上演されてから、フィーバス役は全音韓国出身の俳優が演じていましたが、初の日本人フィーバスとしてデビューしたのが加藤さん。加藤さんのフィーバスデビューは2022年12月に開幕した『ノートルダムの鐘』京都公演です。
光田さんと同じラウル出身だからか、佐久間さんや神永さんに比べると気品のあるフィーバス。ビジュアルは佐久間さん系で、少し長めの茶髪にゆるふわパーマでした。
自分の正義をしっかり持っていて、フロローを裏切るときもそこまで葛藤していないイメージ。フィーバスって非常に壊れそうな脆いイメージがあるのですが、加藤さんのフィーバスはすごく精神的に強そうな印象を受けました。まだ1度しか拝見していないので、是非これからたくさん観たいフィーバスでした。
まとめ
いかがでしたか?この記事では、劇団四季ミュージカル『ノートルダムの鐘』でフィーバス役を演じた5人の俳優をご紹介しました。2023年5月には東京での公演も予定されているので、まだ観たことがない方は是非チェックしてみてください。最後までご覧いただきありがとうございました。
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