【22年7月名古屋公演開幕!】劇団四季「キャッツ」は何がおもしろい?魅力解説!

ミュージカル

はじめに

こちらでは劇団四季ミュージカル「キャッツ」の魅力についてご紹介します。

私が初めて観た劇団四季のミュージカルが「キャッツ」で、15歳のときでした。当時、大阪のMBS劇場で公演中でしたが、今東宝ミュージカルなどで活躍されている福井晶一さんなどが出演されていて、その迫力にとても感動した記憶があります。

それ以降、「キャッツ」の魅力に取りつかれ、2004年に五反田での公演が始まってからは、当時学生でしたが月数回の頻度で通っていました。

結婚、出産などを経て、一時期劇団四季から離れていた時期がありますが、最近ではまた福岡まで観劇のために遠征するほど、キャッツ漬けの日々を送っています。

キャッツの魅力①ナンバーの多さ

「キャッツ」ではほとんどセリフが出てきません。

ストーリーテラー役の「マンカストラップ」が劇中数回、状況説明のようなセリフを発する程度で、
基本的には常にナンバーが続きます。とにかく、浴びるように「歌」「ダンス」が続いて、他の演目とは一線を画す迫力です。


それだけナンバーが多いにも関わらず、全員で踊りながら歌うナンバーがあったり、ソロで聴かせるナンバーがあったり、と、
それぞれのナンバーの色が全く違うので、最後まで飽きることもありません。


特に私が好きなのはオープニングナンバーである「ジェリクルソング」と、
1幕の終盤に披露されるダンスナンバー「ジェリクル舞踏会」です。


ほとんどのナンバーでダンスが披露されますが、この2曲は格別です。
すべてのキャストが出演して全員で踊る、という数的迫力に加え、ナンバー中にテイストがテンポよく変わり、
ナンバー内でも変化を楽しめる極上の2曲です。

キャッツの魅力②客席と舞台の近さ

現在はコロナウイルス感染症拡大の影響で、舞台と客席の距離を多めにとっていますが、
コロナウイルスが流行する前はキャッツの専用劇場には「回転席」というものが存在しました。

「回転席」とは、その名の通り、回転する席です。
「オーバーチュア」で舞台が回転するという演出があるのですが、その際に舞台と一緒に回転する席を指します。
つまり、”舞台と一体化”した席なんです。

コロナ前は、キャッツの売りはなんと言っても「演者が客席にやってくる」ことでした。
舞台と客席が一体化していて、演者が客席を使って芝居をしたり、客席を舞台上に連れ去ったり、
カーテンコールでは観客1人1人に握手をしに客席に来てくれる。

これが最大の売りだったのではないかと思いますが、コロナ禍ではこういった演出が難しく、
現在はすべて舞台上でのパフォーマンスのみとなっています。

(2021年7月からの福岡公演では、一部の特別カーテンコール実施時に、客席に演者がやってくるパフォーマンスがありました)

コロナ禍では以前のような、演者と観客の距離感でパフォーマンスを行うことは難しいですが、
それでも通常の劇場と比べると、かなり舞台と客席は近く感じますし、パフォーマンスの随所に
「観客と近くあろう」という演出を感じます。

一刻も早く、演者と観客がコミュニケーションがとれるような演出が再開されることを願います。

キャッツの魅力③すべてのキャストがおおよそすべてのシーンに出演している

通常のミュージカルだと、そのシーンそのシーンにおいて必要な人物が舞台上に残り、
出番のないシーンが多い役があることもざらではありません。

そのため、応援している俳優が出演していても、出番が少ない・・・なんてことが起こりがちですが、
キャッツはそれがありません。

「年に1度の舞踏会のために、都会のごみ捨て場に集まってきた猫たち」の物語ですから、
場面は「とある1日の都会のごみ捨て場」だけです。

劇団四季ミュージカル『キャッツ』 メモリアルエディション [ 劇団四季 ]

価格:3,369円

そのため、ほとんどのキャストが全シーンに出演しているという、
演じる側にとってはかなりハードな演出となっています。

演じる役者さんにとっては息つく暇がなく大変かと思いますが、観ている側としては、
自分の応援している俳優さんを約3時間たっぷり観ることができるので、
観劇後の充実感がその他の演目に比べて非常に大きいです。

 

おわりに

いかかでしたか?

2022年4月17日(日)で現在福岡で公演中のキャッツは千秋楽を迎え、次回公演は2022年7月より名古屋四季劇場での公演となります。

名古屋以外にお住まいの方は気軽に足を運ぶのは難しいですが、名古屋を訪れた際やお住まいの地での公演があった際には是非観劇してみてくださいね。

 

タイトルとURLをコピーしました